介護業務と介護ケア

介護業務と介護ケア

ケアが優先、それが大前提!


介護の現場で働いていると、「今、自分はご利用者様を優先できていないな」と感じる瞬間があります。介護職場にはさまざまな業務があります。


たとえば、ショートステイであれば、ご利用者様の来所時に荷物をタンスに収納したり、お薬をセットしたり、帰宅される方の荷物を準備したりと、日々多くの業務に追われます。


それらの業務をこなしながら、同時にご利用者様へのケアも行う――それが介護職です。


さらに、業務以外にも、フロアでくつろいでいるご利用者様から「トイレに行きたい」「喉が渇いた」「脳トレをしたい」といった声がかかることもあります。そうした声に応えながら、決められた業務を遂行するのは、簡単なことではありません。


そんな中で、どうしても「業務が優先」になってしまい、ご利用者様が後回しになってしまうことがあります。たとえば、「ちょっと待ってくださいね」という声かけ――これもその一例かもしれません。


もちろん、集中しなければならない業務もありますし、「少し待っていてほしい」と思う場面も正直あります。でも、そんな時こそ「今はご利用者様を優先すべき」という基本に立ち返ることが大切だと感じています。


忙しい日々の中で、「ご利用者様ファースト」の姿勢を貫くのは容易ではありません。それでも、やはりその基本に立ち返り、心を込めた丁寧なケアを実践していく――そんな介護士でありたいと、改めて思います。


これからも、ご利用者様の笑顔のために、自分自身のケアの在り方を見つめ直しながら、日々を大切に過ごしていきたいと思います。



ではまた。
杉山カピバラ